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 北海道大学大学院水産学研究院
 海洋生物学分野 准教授
 山口 篤(やまぐちあつし)
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 a-yama◎fish.hokudai.ac.jp 
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     研究業績はこちらです

      エッセイ(PLO通信より)
     ・建築ラッシュその後 (2015年3年)
     ・近況 (2014年3月)
     ・見えないところでの水かき (2013年3月)
     ・素晴らしきかな、この絆 (2012年3月)
     ・研究指導システムを考える(2011年3月)
     ・長期航海と私(2010年3月)
     ・この一年を振り返って(2009年3月)
     ・日本の過当競争に思う(2008年3月)
     ・ワンウェイトリップ(2007年3月)
     ・変わるものと変わらないもの(2006年3月)
     ・適正密度?(2005年3月)
     ・コンピューターの普及とプランクトン研究室(2004年3月)
     ・着任のご挨拶(2003年3月)

<メッセージ>
 皆さまの中には子供のころ昆虫採集をしたことがある方もおられると思います。また、最近はやったところでは「ボトルキャップ」や「精巧にできたミニチュア玩具」を集められた方もおられると思います。そのような方々にぜひおすすめしたいのがプランクトンの研究です。共通するところは「小さき物への愛情」です。海に出てプランクトンネットを曳き、5%中性フォルマリンで固定する。それだけで半永久的に愛玩できるプランクトンサンプルの出来上がりです。大きいものは目でも楽しめますし、顕微鏡で覗けばそこはまだ見ぬ海の世界を再現してくれるミラクルワールドが広がっています。海というと私たちは水平線や波打ち際しか見ることはできませんが、本当の海はその下、水中にこそあります。

 プランクトンネットを曳くことによって、水深4000 m や5000 m の深海プランクトン群集を顕微鏡下で再現して、実際に見ることができます。こんな経験はめったにできるものではありません。観察することは考えることです。「どうしてこんな形をしているのだろう?」「何を食べて彼らは生活しているのだろう?」「どうやって彼らはお互いの相手を認識するのだろう?」さまざまな疑問が湧いてきます。それらの疑問ひとつひとつを大切に、真摯に答えを探ること、それがプランクトン教室の使命であるといえます。また、ひとつの謎の解明は新たな謎を産みだします。そう、まさに輪廻転生のようです。生き物や海の中の不思議を明らかにしたい人なら、誰でもプランクトンの研究ができるように懇切丁寧に指導します。やる気のある方々のプランクトン研究への参加を待っています。
<研究歴>
 平成14年4月から現在
北海道大学大学院水産海洋科学研究院海洋生物学講座の教員として学部学生の教育、大学院水産学研究科学生の研究指導を行っている。研究課題として地域の特性を活かし、かつ全地球的な物質循環フラックス定量化において基盤をなす「北部北太平洋海域における全水柱を通した全プランクトン群集のバイオマスの定量」に主力をおいている。

平成11年4月から14年3月
株式会社 関西総合環境センターにおいて「二酸化炭素の海洋隔離に伴う環境影響予測調査」のうち、「海洋調査およびCO2隔離能力評価技術の開発」に従事し、西部北太平洋のいくつかの定点において全水柱を通した全プランクトン群集のバイオマス定量を試みた。

平成6年4月から11年3月
北海道大学大学院水産学研究科において、日本近海に優占する小型かいあし類の生活史を研究した。日本近海にかいあし類は約300種が出現するが、過去にその生活史が研究されているのは2属3種の沿岸性種、5属7種の外洋性種にすぎなかった。これまでのかいあし類研究で欠けているこれらの問題の解決に取り組み、外洋性種、深海性種も含む6属9種の小型かいあし類の生活史を明らかにした。

<所属学会>
・日本プランクトン学会
・日本海洋学会
・日本水産学会
・水産海洋学会
・日仏海洋学会
・Advancing the Society of Limnology and Oceanography
・American Geophysical Union

<委員等>
・ 北太平洋海洋科学機構(PICES)
  生物海洋学委員会(BIO: Biological Oceanography Committee)委員:
  平成18年〜現在
・日本プランクトン学会
  幹事長:平成17年〜23年
  評議員:平成21年〜現在
  英文誌「Plankton Benthos Res.」編集委員:平成23年〜現在

<学位>
平成11年3月 博士(水産学): 北海道大学
学位論文題名
「日本近海における小型冷水性カラノイダ橈脚類数種の生活史に関する研究」

<受賞>
平成13年3月 日本プランクトン学会奨励賞 受賞
受賞研究課題
「海洋性かいあし類の生物学的・生態学的研究」

平成18年4月 日本海洋学会岡田賞 受賞
受賞研究課題
「北太平洋の中・深層域に分布するプランクトン生物の生態学的研究」

平成23年4月 文部科学大臣表彰 若手科学者賞 受賞
受賞研究課題
「海洋表層から深層に及ぶプランクトン群集構造の研究」

<指導学生の受賞>
平成21年10月 日本プランクトン学会学生優秀発表賞 受賞
本間智恵さん(MC1)
受賞研究課題
ベーリング海海盆域におけるカイアシ類群集の鉛直分布と物質輸送量の推定(本間智恵・山口 篤 [北大院水産])

平成24年3月 日本海洋学会ベストポスター賞 受賞
松野孝平さん(DC3)
受賞研究課題
2010年夏季の西部北極海におけるマイクロプランクトン群集の水平分布:松野孝平(北大院・水産)・石井健一郎(京大院・農)・夏池真史(北大院・水産)・塚崎千庫(北大院・水産)・山口篤(北大院・水産)・今井一郎(北大院・水産)


平成25年3月 北海道大学院水産科学院伊藤一隆賞 受賞
松野孝平さん(DC3)
受賞研究課題「西部北極海におけるプランクトン群集の時空間変動に関する研究」

平成25年3月 北海道大学院水産科学院佐々茂雄賞 受賞
阿部義之さん(MC2)
受賞研究課題「外洋性大型カイアシ類の同化効率に関する研究」

平成25年10月 PICES(北太平洋海洋科学機構)ベストポスタープレゼンテーションアワード(生物海洋学分野) 受賞
有馬大地さん(MC1)
受賞研究課題「Seasonal changes in the zooplankton community and number of generations per year of small copepods in Ishikari Bay, Sea of Japan(日本海石狩湾における動物プランクトン群集の季節変化と小型カイアシ類の年間世代数について)」

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北海道大学大学院 水産科学研究科 多様性生物学講座(プランクトン教室)

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大学院水産科学院海洋生物資源科学専攻(授業)
・浮遊生物学特論
(博士前期課程I期)
・海洋生物学特論
(博士前期課程II期)

水産学部(授業)
・水産生物学
(2年次1学期)

水産学部海洋生物科学科(授業)
・生物海洋学
(3年次1学期)

水産学部海洋生物科学科(実験・実習)
・基礎乗船実習
(1年次1学期)
・基礎水産学実験
(2年次2学期)
・海洋生物科学基礎実験
(2年次2学期)
・海洋生物学実験
(3年次1学期)
・乗船実習
(3年次1学期)