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素晴らしきかな、この絆 (PLO通信62号、2012年3月)
山口 篤
今年のPLO通信には、この会を最初から様々な面で支えてくださったお二人のご訃報をまず記さなければなりません。元田先生の奥様と佐藤重勝様です。元田先生の奥様には私が北大に採用されてからの東京PLO会の折にご自宅にお迎えに参上したことや、池田先生と志賀先生がご退官の折に一緒にご自宅にお伺いした際の、とても優しい雰囲気が思い出されます。佐藤重勝様には残念ながら直接お目にかかる機会はなかったものの、PLO草創のメンバーとして(PLO番号9番)、前号(61号)に原稿をご投稿いただいた際に、教室学生一同でお礼の手紙を取りまとめてお送りしたところ、「この歳にして宝物を戴いたような気持ちで、本当にうれしかった」とのお葉書を頂戴し、心のふるさとの一つである、北大プランクトン教室を思われる、そのお気持ちに心が熱くなりました。お二人のご冥福を心からお祈り申し上げます。
心が熱くなったといえば、今号の案内と同時にお送りした「震災見舞金」にも本当に多くの方々から、暖かいお気持ちをお寄せいただいております(一月中旬の現在で、ご人数で50名、総額で40万円を超えています)。ご案内を送る際には、本当に集まるものか、普段よりPLO会の寄付をお願いしているのに、さらにもう一件のご送金をお願いするのは本当に良いことなのか、集まった見舞金の集計、分配や使途に透明性を保てるのか、不快に思われる方々がいるのではないか、こういった形式で見舞金を募るのが本当に良いことなのか、など、様々に思い悩みました。しかし、いざアナウンスをしてみると、一言の文句も寄せられることがなく、続々と多くの方々からの善意のお気持ちが寄せられ、この仕事をしていて本当に良かったと、とても心が熱くなりました。
いざという時に、こういった団結を示すことの出来るこのPLOというコミュニティを、私は本当に誇りに思っています。またこういった会の事務局をさせていただけることで、私も自分自身を磨くことが出来ていると常日頃感じています。どうも皆様ありがとうございます。心からの感謝をお送りします。素晴らしきかな、この絆。永遠に大事にしてぜひ次代に渡せて行けたらと思う今日この頃です。
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北海道大学大学院 水産科学研究科 多様性生物学講座(プランクトン教室)
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