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着任のご挨拶(PLO通信53号、2003年3月)
山口 篤
昨年の4月に教室の助手として採用され着任いたしました。三年間の (株) 関西総合環境センター在職中や今回の採用にあたりまして、多くのPLO会員の皆さまにお世話になりました。深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
戻ってきて一番感じることは、これで責任回避というのはできなくなってしまったなあということです。卒業して勤めているときは、自分の可視的な視野の範囲でのみ考え、行動してさえいれば良いように思っておりましたが、これからはそうは行きません。学生さんの研究や進路のことなど目を配りつつ、良い環境で良い研究者が育つように、そして何よりも楽しい研究室であるように、日々努力を惜しまずに勤めていきたいと思います。
北大プランクトン教室に求められる社会的役割は有為なプランクトン研究者を輩出させることであり、北洋を中心とする海域のプランクトンの動態を明らかにすることです。幸い、ここ数年における知見の蓄積はめざましいものがあり、研究室のアクティビティも上がっております。また、学位取得後の研究者のリクルートも進み、卒業した若い研究者が全国各地に散っております。私もこの現況を受けて、次は何かというビジョンを常に念頭に置きつつ、学生さんの研究をサポートして行きたいと思います。これには日ごろの勉強も欠かせません。大いに励みたいと思います。
着任からようやく一年が過ぎ、最近はだいぶ仕事にも慣れてまいりました。今年は三年間「北洋」から離れていたブランク?を取り戻すために、おしょろ丸の北洋航海に大学院の学生と一緒に乗る予定をしております。また、伝統ある研究室のPLO通信のさらなる充実にも尽くしていこうと思っております。どうぞ皆さまよろしくお願い申し上げます。
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Copyright 2003 Plankton Laboratory
北海道大学大学院 水産科学研究科 多様性生物学講座(プランクトン教室)
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