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"キラキラと輝く夏の海、白波のわきたつ冬の海。しかし、海の中にはいつも沢山のプランクトン生物が生活しています。深さ数千メートルの深海にも、独特の形態をもったプランクトン生物がいます。彼らがどのようにして生活し、お互いに関わり合って子孫を残しているのか、まだ良く判っていません。プランクトン生物について知識を深めることにより海洋の生態系や生物生産の仕組みについて理解し、さらには地球上の自然環境を損なわずに我々人間が他の生物と共存していく知恵も学ぶことができます。我がプランクトン教室では、これらプランクトン生物の研究のため、これまで北は北極海から南は南極海に至るまで、世界中の海を調査してきました。しかし、一つの謎の解明は新たな謎を生み出します。生物に興味があり海の好きな人、探求心の旺盛な人なら、誰でもプランクトンの研究が出来るように指導します。若い諸君のプランクトン研究への参加を待っています" |
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日本プランクトン学会
日本海洋学会
日本水産海洋学会
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(国外)
国際雑誌「Tropical Oceanography」編集委員(昭和57-61年)
国際雑誌「Marine Biology」編集委員(平成3〜15年)
国際GLOBEC推進委員(平成8〜11年)
北大平洋海洋科学振興機構(PICES)生物海洋学科学委員会委員(平成4〜18年)、同委員長(平成10〜13年)
同機構科学評議会委員(平成10〜13年)
(国内)
日本プランクトン学会編集委員(平成2〜6年)、評議員(平成7〜10、17〜20年)
日本海洋学会 編集委員(平成元〜3年)
日本学術会議IGBPシンポジューム実行委員会委員(平成9〜10年)、
日本学術会議IGBPコングレス実行委員会委員(平成10〜12年)
新エネルギー産業技術総合 開発機構(NEDO)「海洋調査及び炭酸ガス隔離能力評価技術委員会委員(平成9〜13年)
国立極地研究所専門委員会委員(平成11〜15年)
国立極地研究所将来構想外部評価委員(平成13年)
東京大学海洋研究所協議会委員(平成16〜20年)
(学内)
北海道大学総長補佐(平成11年)
高等教育機能開発総合センター予算・施設委員会委員(平成15〜17年)
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平成7年4月から現在
北海道大学大学院水産科学研究科多様性生物学講座の教授として学部学生の教育、大学院水産学研究科学生の研究指導を行っている。研究題目として地域の特性を生かし、「北大平洋亜寒帯海域の動物プランクトンの生態、特に生活史の解明」とこれまで様々な海域で収集した動物プランクトンの生理学的資料を総合した「海洋動物プランクトンの代謝活性のグローバルマッピング」に主力をおいている。
昭和61年5月から平成7年4月
水産庁日本海区研究所に生物環境研究室室長として、日本海の有用水産資源の餌生物である主要動物プランクトンの生活史を野外資料の解析と実験室飼育実験から明らかにした。また、日本海固有冷水中に生息している中層性動物プランクトンの代謝活性、体化学組成もこれらの研究の過程で解明された。平成4年4月ー平成6年3月は西海区水産研究所の海洋環境部長として、平成6年4月ー平成7年3月は南西海区水産研究所赤潮環境部長として研究管理の実務を担当した。
昭和51年1月から昭和61年4月
豪州科学省海洋科学研究所及び南極局において、主任研究員として熱帯性動物プランクトンと南極域動物プランクトンの代謝活性に関する研究を行った。特に南極海生態系で中核をなす南極オキアミの研究では、長期にわたる実験室内飼育技術を新たに開発し、この技術を駆使して越冬生理、幼生発育、成長速度、寿命等の新しい資料を得ることに成功した。
昭和48年9月から昭和50年12月
米国マイアミ大学海洋・大気研究所のポストドクトラル・フェローとして、海洋生態系制御実験(CEPEX)プロジェクトに加わり、動物プランクトンの代謝活性を指標としたストレスの評価を行った。また、動物プランクトンの代謝活性測定の標準法の確立についての基礎研究も合わせて実施した。
昭和43年4月から昭和48年8月
北海道大学大学院水産学研究科において、亜寒帯、温帯、熱帯海域に生息する多種の動物プランクトンについて代謝活性と体化学組成の測定を行った。その結果、代謝活性は動物プランクトンの系統分類学的相違に影響されず、その変動の80%以上が体サイズと水温の相違で説明できることが判明した。一方、体化学組成は体サイズに関係なく、水温に強く関連している事が示された。本研究で得られた代謝活性ー体サイズー水温の関係式はその後多くの生物海洋学教科書に引用され、今日グローバル・スケールでの海洋動物プランクトン生産量推定の根拠として利用されている。 |
学 位
昭和48年3月 水産学博士(北海道大学)
受 賞
昭和53年4月 日本海洋学会岡田賞
昭和55年10月 米国自然科学財団(NSF)南極功労メダル、
昭和57ー61年 豪州タスマニア大学名誉研究員(Honorary Research Fellow)
平成7年3月 滋賀県生態学琵琶湖賞
平成13年3月 日本海洋学会賞
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