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 北海道大学大学院水産科学研究院
 海洋生物学分野 助教
 松野 孝平(まつの こうへい)
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 k.matsuno◎fish.hokudai.ac.jp
※「◎」を「@」に変更 

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<メッセージ>

最近よくテレビや新聞で温暖化のために地球が変わってきているということを聞いたことがある方も多いと思います。私たちプランクトン研究室では、その変化を実際に船で現場に行き、目で見たり肌で感じたりすることができます。

 私が専門としていた北極や南極は、温暖化の影響が大きいと考えられている海域です。一年のうちほとんどの期間を海氷が覆っているような海ですが、その氷の下には様々な生物が生息しています。私たちの研究室が専門とするのは、プランクトンと呼ばれる生物で、一般に遊泳能力が低いことが特徴です。このプランクトンは小さく寿命が短いために、環境の変化を受けやすいと考えられています。つまり、船で現場の海域まで行き、そこでプランクトンを採集し調べることによって、環境変化や温暖化などの影響を見ることが出来るわけです。地球温暖化のような大きな話を、プランクトンという小さな生物の視点から捉えること、そして声なき生物達の代弁者として、海洋で起こっている変化を伝えていければと思います。

学生生活は長いようで短いです。特に、研究室での時間は大変濃いものになると思います。研究をすることは根気がいりますが、何より面白く、楽しくできることを大切にしています。私たちプランクトン研究室では、一緒に楽しんで研究に取り組んでみたい学生を募集しております。気軽にご連絡ください。


<研究歴>
 ・平成29年10月〜現在 北海道大学大学院水産科学研究院 助教着任

 ・平成28年4月〜平成29年9月 日本学術振興会 海外特別研究員
 オーストラリア南極局およびタスマニア大学に滞在し、「南北両極域における海氷変動がプランクトン群集に与える影響の比較研究」に従事した。この中で、東京海洋大学の南極航海に参加し、船上での飼育実験を行い、カイアシ類の摂餌と餌選択性に関する結果を得た。オーストラリア南極局砕氷船Aurora Australisの南極海ケルゲレン島周辺における調査航海にて採集された動物プランクトン試料を研究に使用し、海洋環境と動物プランクトン群集との関係を評価した。

 ・平成25年4月〜平成28年3月 国立極地研究所 特任研究員
 国立極地研究所が代表機関として推進していた「GRENE北極気候変動研究事業」の研究課題6「北極海環境変動研究 海氷減少と海洋生態系の変化」内での動・植物プランクトン分野担当として、「北極海における気候変動が動・植物プランクトンに与える影響の評価に関する研究」に従事した。北極海海盆域に設置したセジメントトラップによって周年を通して採集された試料を用いて、主要カイアシ類4種の生活史および動物プランクトン群集構造の季節変動を明らかにした。さらに、太平洋側から流入する太平洋産種が北極海内で定着できるかを検討するために、実際に北極海で採集した太平洋産カイアシ類Neocalanus flemingeri雌成体を船上にて飼育し、産卵速度と孵化率を観察した。

 ・平成20年4月〜平成25年3月 北海道大学大学院水産科学院 海洋生物資源科学専攻 博士課程(平成23年4月〜平成25年3月 日本学術振興会 特別研究員DC2)
 博士課程では「西部北極海におけるプランクトン群集の時空間変動」に関する研究に従事した。この中で、過去の試料を検鏡解析し、1991/92年に比べて2007/08年は動物プランクトン群集が北上し、北極海への太平洋産カイアシ類の流入量が増加していることを明らかにした。

<所属学会>

日本海洋学会、日本プランクトン学会、Association for the Sciences of Limnology and Oceanography、日本地球惑星科学連合

<学位>

平成25年3月 北海道大学 博士(水産科学)
学位論文題名
「Spatial and temporal changes in plankton community in the western Arctic Ocean
(西部北極海におけるプランクトン群集の時空間変動に関する研究)」

<受賞>

 ・平成24年3月 日本海洋学会ベストポスター賞 受賞
受賞研究課題「2010年夏季の西部北極海におけるマイクロプランクトン群集の水平分布」
 ・平成25年3月 北海道大学大学院水産科学院 伊藤一隆賞 受賞
受賞研究課題「西部北極海におけるプランクトン群集の時空間変動に関する研究」
 ・平成28年3月 国立極地研究所 GRENE北極気候変動研究 若手賞
 ・平成29年3月 日本プランクトン学会奨励賞 受賞
受賞研究課題「亜寒帯および寒帯における動物プランクトン群集のサイズ組成の時空間変動」
・平成30年5月 日本海洋学会岡田賞 受賞


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北海道大学大学院 水産科学研究科 多様性生物学講座(プランクトン教室)

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大学院水産科学院海洋生物資源科学専攻(授業)
・浮遊生物学特論
(博士前期課程I期)
・海洋生物学特論
(博士前期課程II期)

水産学部(授業)
・水産生物学
(2年次1学期)

水産学部海洋生物科学科(授業)
・生物海洋学
(3年次1学期)

水産学部海洋生物科学科(実験・実習)
・基礎乗船実習
(1年次1学期)
・基礎水産学実験
(2年次2学期)
・海洋生物科学基礎実験
(2年次2学期)
・海洋生物学実験
(3年次1学期)
・乗船実習
(3年次1学期)